ER看護師

ERの救急受け入れ体制

救急車や救急の患者さんを受け入れるには準備がどんな施設でも必要だと思います。今回は施設によって違いはあると思いますが私たちERの救急車受け入れ体制はどのようにしているかご紹介したいと思います。

 

まずは普段からの点検が重要

ERは軽症の方から三次救急に匹敵するほどの重症の患者さんが来ることがあります。どんな時もどんな場合でも患者さんを守るために受け入れる準備や普段からの点検が必要です。

 

患者さんが横たわるストレッチャーに破損はないか?付属する酸素ボンベの量は十分か?人工呼吸器、シリンジポンプ、輸液ポンプ、尿道カテーテル、縫合セット、点滴、薬品類など救命に必要な器材、薬品類が山ほどあります。

 

それらが正常に機能するか?量は十分か?常に点検する必要があります。

 

私たちのERでは日勤と夜勤の交代の時に点検することになっています。いざという時に物品が不足していた、壊れていた、破損したということは絶対にあってはならないことです。環境整備も大切です。ほこりやゴミがないように清掃も怠りません。

 

救急車の受け入れはどのようになっているのか?

みなさんが患者さんになったとします。自分では病院に行けない、動くことができないなど緊急と判断した場合又は判断された場合は119番をして救急車を呼ぶこととなります。

 

119番通報が司令本部に入電したことを覚知と言います。119番した所在地から一番近い消防署から救急車が出場します。近年において救急車の要請件数はうなぎのぼりで一番近い消防署には救急車がなく少し離れた消防署や遠い消防署から119番した元へ駆けつけます。

 

救急車が到着すると車内収容してバイタルサインの測定や必要な処置を行い病院選定を行います。かかりつけがあればかかりつけに連絡したり受診歴のある病院に連絡をします。

 

症状や夜間、休日で診療をしていなければ受け入れ可能な医療機関を探します。日本では受け入れ先が決まらないと救急車は動けません。医療機関が決まればサイレンを鳴らして出発です。

 

都道府県によって違いはあると思いますが救急車の中に病院とリンクしている端末があります。そこには病院の情報が表示されています。病院にも同じようなものがあり病院の状況に応じて病院の情報をリアルタイムにこの端末に入力します。

 

どのようなことかというと現在診療可能な診療科目、ベッドの空き状況、医療機器の状態などを表示します。内科疾患の患者さんを整形外科の病院に連絡しても受け入れはしてくれません。

 

ベッドが満床の病院に重症の患者さんの受け入れを要請しても受け入れてはくれません。

 

このように適切な医療機関の選定も救急隊の重要な役割です。病院には救急隊からの直接連絡が入るホットラインという電話があります。医師や看護師が対応します。病院では年齢、性別、症状、バイタルサイン、既往歴、内服薬などを救急隊から聴取して病院の診療状態を確認して受け入れを決めます。基本私たちのERではどんな患者さんでも断りません。

 

救急搬送についてはブログでも書いていますので、参考にしてくださいね。
→救急搬送の仕組みについて【119番を使うとき】

 

救急車が到着したら

病院に到着したら救急搬送口の鍵を開けて患者さんを迎え入れます。その時から診察が始まります。

 

意識ははっきりしているか?声が出て気道は開通しているか?顔色はどうか?などです。もし患者さん自身が名前を言えることができたら名前を名のってもらいます。

 

たまにですが救急隊から連絡された氏名と患者さんの実際の名前が違うことがあるからです。もちろん意識の確認でもあります。

 

諫早に救急隊からのストレッチャーからER初療室のストレッチャーに移されます。移されたら心電図モニター、血圧測定、体温測定、呼吸数の測定、SPO2の測定が素早く始まります。点滴や採血、心電図の指示があれば看護師が行います。

 

次に画像の検査があれば画像検査を行います。CTや単純のレントゲン検査、場合によってはMRI検査などを行います。傷があり処置が必要なら順次処置を行っていきます。救急隊は患者さんの申し送りを医師に行い搬送証明書にサインをもらい一搬送業務が終了します。

 

検査や処置が終わった患者さんは観察室というところに運ばれ血液検査の結果をそこで待っていたり経過観察をしたり家族の迎えを待っていたりという部屋です。家族の付き添いももちろんできます。そこで検査の結果を説明したり入院の説明をしたりします。緊急手術が必要ならERから手術室へ患者さんを送り出します。このような流れを救急車が到着してから患者さんを受け入れてから迅速に観察処置を行います。

 

決してルーチンではなく

ERでは内科的な疾患から重症外傷、新生児から高齢者までと幅広い対象が相手です。似たような疾患はありますが症状は患者さんによって全て異なり決してルーチン行うようなことはしません。

 

症状によって例えば痛みがひどければまず痛みを取る治療から開始されます。胸痛で心筋梗塞が強く疑われたら十二誘導の心電図をまず最初に行います。低血糖が疑われたなら素早く点滴を取り血糖値も同時に測定し濃度の濃いブドウ糖液を注射します。全ての症状や疾患には物事の優先順位があります。

 

ルーチンではないという意味にはこの優先順位が重要なのです。私たちER看護師は医師とともに優先順位に従って患者さんを全力で治療に日夜あたっています。

 

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