ER看護師

ER看護師の標準予防策(スタンダードプレコーション) 感染を防ぐため

救急では色々な患者さんが訪れてきます。患者さんと接するときにはマスクを着用したり使い捨て手袋を使用しています。なぜでしょう?

 

それは自分を守るためでもあります。患者さんをばい菌扱いするわけではないのですがどんな感染症を持っているかはわかりません。

 

以前ですが救急に腹痛で救急車搬送された患者さんがいました。

 

HIV患者の救急搬送

二十代の男性で検査の結果、急性虫垂炎と診断されすぐに手術が必要な状態でした。

 

入院時の血液検査として手術時は肝炎検査、梅毒検査、HIV検査をします。各医療機関で違いはあると思いますがHIV検査は保険適応ではないので患者さんや患者さんの家族から同意を得てから検査します。

 

手術のための検査や処置を全て終えて手術室へ患者さんを送り届けました。のちにわかったのですがその患者さんはHIVということがわかりました。

 

HIVは血液を介して感染します。ERでは患者さんの血液検査を星の数ほど行います。針刺しにも十分気をつけています。処置のときは必ず使い捨て手袋の着用をしています。自分自身の感染を防ぐための防衛策ですからね。

 

標準予防策(スタンダードプレコーション)とは

全ての人間は何かしらの病原体を持っていると考えます。患者さんに接する前後は手指の衛生処置を必ず行い粘膜、体液、血液などに暴露することがわかっていたり可能性が高い場合は必ず個人防具を施すことです。

 

こちら側の感染を防止するだけではありません。ある病院の病棟で感染性胃腸炎の患者さんが発生してしまいました。一人だけだったのですがケアにあたったスタッフの手洗いなどのが不十分でその不十分な手から手でその他の患者さんに感染させてしまい残念ながらその病棟は一時期ですが閉鎖まで追い込まれてしまいました。

 

このように自分をだけを守るのではなく患者さんを守るのも標準予防策(スタンダードプレコーション)なのです。決して難しいことではないのでぜひ覚えていただきたいと思います。

 

感染性のあるものとは

汗以外の体液のことを指します。腹水、胸水、痰、便、尿、母乳、涙、唾液、鼻汁、血液などです。傷のある粘膜も注意してくださいね。

 

対象となるのは感染症の有無にかかわらず全ての方々に適応されます。これらの物質と接触あるいは暴露が予想されるときには必ず予防用具を用いましょう。処置の前後に手洗いやうがい、手指消毒は基本中の基本です。

 

一処置一手洗いです!このことは全ての院内感染を防ぐ手立ての基本です。

 

臨床で一番多く見られる針刺し事故 間違って刺してしまったら

少し標準予防策(スタンダードプレコーション)から離れてしまいますが、針刺し事故についてお話をさせていただきます。

 

点滴の針や注射針を刺してしまう事故を時々見ます。未使用の針を刺してしまっただけならただ痛いだけですが患者さんに使用した後の針なら大変です。

 

わざと刺してしまう方はいないと思いますが誤って刺してしまった場合はどうすればよいでしょうか?すぐに水道で刺してしまった部位を絞りながら流水で流してください。できるだけ絞りましょう。

 

何を隠そう私も針刺し事故は経験しています(自慢できることではありませんが)。

 

流水で流しながら絞った後は消毒液で消毒をしてすぐに医師の診察を受けましょう。

 

院内での針刺し事故は仕事中に多く発生します。その針は誰に使用したものなのか?その方の血液検査を見て感染症(肝炎や梅毒、HIV)の有無も確認します。場合によっては患者さんに同意を得て感染症の検査の追加を行わせていただく場合もあるのです。

 

もちろん針を刺してしまった方も血液検査を行います。そして時間をかけて何回か血液検査を行い異常がないかどうかフォローしなくてはなりません。予防薬のない服や予防のためのワクチンを接種する場合もあります。

 

その間において身体の異常が出てきたならすぐに受診をしなければなりません。針刺し事故には気をつけましょう!

 

個人防護具にはどんなものがあるか

患者さんの湿性物質、腹水、胸水、痰、便、尿、母乳、涙、唾液、鼻汁、血液などとの接触や暴露が予想されるときどのようにして防護すれば良いのかをお話しさせていただきますね。

 

湿性物質腹水、胸水、痰、便、尿、母乳、涙、唾液、鼻汁、血液に触るときまたは患者さんに触れるときにも着用を使用したほうがいいもの・・・使い捨ての手袋を使います。サイズも大まかではありますがSサイズ、Mサイズ、Lサイズとあると思いますが自分の手に合うものを選びましょう。着用したら見た目でいいので破けていないかどうかを確認しましょう。破けてしまい可能性があるなら二重にしてもいいと思います。

 

 

口、鼻、の粘膜が汚染されそうな時・・・マスク、空気感染の恐れのある結核の疑いやその他の感染症の疑いがある場合はN95のマスクの着用をしましょう。

 

衣服やユニフォームの汚染が考えられる時・・・使い捨てのプラッスチックエプロンやガウン

 

飛沫が目に入りそうになったり顔、目、口、鼻が汚染されそうになった時・・・アイシールド、ゴーグル、フェイスシールド

 

患者さんや自分を守るためにも標準予防策(スタンダードプレコーション)を実行しましょう。

 

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