ER看護師

救急にも訪れる結核の患者さん〜原因と対策について〜

この飽食の時代にしかも衛生状態もよく人々の栄養状態もよくこの時になぜ?と思うくらい結核の患者さんが多いのです。

 

私も気管支鏡の介助についていた時に検体を検査科に提出して検査の結果で結核菌が検出されたということが時々あります。

 

ERにも特に高齢者の方の発熱や肺炎疑いの患者さんが搬送されてきます。画像検査、血液検査、尿検査、尿培養、血液培養、痰培養など培養検査を徹底的に行ないます。痰の培養はガフキー検査というものをします。

 

結核菌が含まれているかどうか、結核菌が含まれているならどのくらいの割合なのかを調べます。結核は人間の色々な臓器を犯してしまいますがここでは救急で最も多く見られるのが肺結核です。今回はこの肺結核についてお話をさせていただきますね。

 

肺結核はどんな病気か 原因と症状について

結核菌というものが原因となります。活動性の肺結核を患っている方が咳をしたとします。

 

結核菌の粒子はとても小さくとても軽いので空気中の滞空時間が長いのです。飛沫感染と違いこの空気中の結核菌を呼吸によって吸い込んでしまうことで罹患してしまいます(空気感染)。結核菌は乾燥に強く紫外線に弱いという特徴もあります。

 

この病気の恐ろしいところは感染してもすぐには発病しないことです。発病もせずにいる人も全体の80?90%の方に見られてしまうため肺結核を根絶できない理由がここにあると言われています。

 

肺結核の症状の現れ方

初期の段階では風邪と同じような症状で肺結核という診断が難しいです。

 

疲れやすい、発熱、咳、痰、寝汗、食欲不振などです。ただ風邪と違い症状が長引きます。受診して内服の治療をしても症状が良くならないなどの症状がなかなか治らず2週間くらい長引いてしまえば気管支喘息、肺結核が疑われると言われていますので再度受診しましょう。

 

これらの症状が進んできたり放置してしまった場合は血痰や息切れ、体重減少などの重篤な症状がみられます。

 

 肺結核の検査

まず痰を採取します。ガフキー検査や痰の培養検査、染色して顕微鏡で覗いたり結核菌の有無を観察します。画像診断も現在は非常に進んでいますので胸部のレントゲン検査や胸部CTの検査で詳しく調べることができます。

 

肺結核の画像は特徴的で結節空洞と言われる独特の画像を現します。その他の検査として免疫学的な方法もあります。多分ですがほとんどの方が受けたことのあるツベルクリン反応です。

 

この反応が陰性からから陽性になってしまった場合感染の確率が濃厚ということになってしまいます。ただし現在はBCGを接種しているのでツベルクリン反応で陽性になってしまっているのかわからないこともあります。

 

もし肺結核にかかってしまった場合の治療方法

現在日本では肺結核の治療方法として強化治療というものを行っています。すなわちお薬による治療です。PZA(ピラジナミド)、INH(イソアニジド)、RFP(リファンピジン)、SM(ストレプトマイシン)またはEB(エタンブトール)などのお薬を2ヶ月間の抗肺結核薬を使います。

 

どんな作用のあるお薬かというと殺菌作用、増殖を抑える作用などがあります。組み合わせも投与期間も個人によって症状や肺結核の状態、基礎疾患などで変えたりします。

 

内服薬は1日1回の内服で良いのですが肝機能障害、腎機能障害、聴神経障害(難聴になる)などの重篤な副反応が出る場合があるので高齢者や基礎疾患がある患者さんなどには慎重投与です。

 

肺結核にかからないためには 予防について

肺結核を患っている方との接触をしないことが一番です。

 

しかし肺結核になっているかどうかなんて見た目にはわかりません。咳をしている人に近づかないことや常に肺結核だけではなくその他の感染症にもかからないためにもマスクの着用もいいと思います。

 

冒頭でもお伝えいたしましたが肺結核菌の粒子はとても小さく空気感染なので通常のマスクでは結核菌の粒子を通過させてしまうのでN95という特殊なマスクが必要です。

 

このマスクは医療機関にはあります。一般の方々には手に入らないだろうと思っていたのですがコンビニなどで同じようなものが売っていました。薬局やドラッグストアなどでも販売していました。

 

一個の値段がよく覚えていないのですが\250くらいから\400円くらいしていました。安くはないですよね。見た目も騒々しいので電車の中や街中では注目されてしまうかもしれません。

 

我がERでは最初から激しく咳き込んでいたり検査を進めていくうちに肺結核などの感染症の疑いが強く感じられたらERの個室に収容して治療や検査をしていきます。もちろんですが入院をした場合は肺結核が否定されるまでは個室に収容して肺結核の患者さんということで取り扱います。

 

もし肺結核ということが診断できたなら専門の病院に転送します。

 

家族などで肺結核が診断された場合同居している家族にも肺結核にかかってしまっている可能性があります。発症していなくても血液検査、痰の検査、レントゲン検査を受ける必要があります。検査の結果が異常なくても抗結核薬を予防的に内服する場合があります。これを化学予防と言います。

 

一見、救急には関係ない病気ではないかと思われる方もいらっしゃると思います。でも現実的に救急でも時々見られることがある肺結核の患者さんです。この記事をぜひお役立てください。

 

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