現役ER看護師による解説サイトです。ER(救急)看護師になるための方法、業務解説、給料、体験談など

被災者を守る医療チーム

ヨッシーがDMATの隊員であることから関連の記事をいくつかお伝えしたと思います。

 

皆さんから「DMATの事を詳しく知りたい」「どのようにすればDMATの隊員になれるの?」「どんなところに勤務すればいいのか?」などたくさんのご質問をいただきました。誠にありがとうございます。

 

私自身もこんなに反響をいただくとは思いませんでした。

 

DMATに特化したブログや一般的な身近なサイトがないことからER看護師の中で少しずつですがDMATに関することやDMATが取り扱う疾病や外傷などを含めた事をお伝えしたいと思っています。

 

もしかしたら以前お伝えした記事の内容と重複してしまうかもしれません。でもできるだけ詳しくわかりやすく皆さんにお伝えしていこうと思っています。

 

災害はいつどこで発災するかわからない

日本という国は地理的にも自然災害が起こりやすいと言われています。皆さんのご記憶にもある阪神淡路大震災で多くの方々が亡くなってしまいました。そしてその時に救助と同時に医療の手を介入できたら助かった命がたくさんあったと言われています。

 

この教訓をもとにできたのが2005年にできたDMATです。災害が発生した時に派遣される機動性のある特別な訓練を受けた医療派遣チームです。大災害や大規模な事故が起きた時に被災者の命を守るのが最大の使命です。

 

危険な災害現場へ消防、警察、自衛隊の救助隊と連携しながら医療活動を行います。それだけではなく救護所での医療活動、被災してしまった病院にも赴いて医療支援を行います。その他として搬送支援も行います。被災者の精神的サポートを専門にするチームもあります。このようにDMATの活動は多くにわたります。

 

DMATの構成内容

1つのチームはだいたい5人編成です。その内訳は医師、看護師、事務員です。それぞれ役割分担があります。

 

医師はJATEC(外傷初期診療ガイドライン)に沿った医療活動を展開していきます。被災者の応急処置や症状が不安定な方への安定化を図るための処置、搬送などの判断などを行います。看護師は医師とともに活動し災害現場でのトリアージ、超急性期医療、重症患者の広域搬送、他職種との連携をしたりします。もちろんですが被災地病院での医療支援を看護師として行います。

 

そして被災した方々の精神面のケアや疾病予防、衛生管理指導も看護師として重要な任務です。最後に業務調整員(ロジスティック)と呼ばれる隊員がいます。どんな業務をするかというと被災地での医療活動を円滑に調整する役割です。

 

EMIS、衛星電話、パソコン、無線機、携帯電話などを使っての情報通信の確保、医薬品、医療用の色材、安全の確保、記録、チームの生活手段の確保、医療活動の補助、スケージュール管理などこの業務調整員の仕事もたくさんあります。業務調整員は多くは事務員その任務を帯びますがチームによっては放射線技師、薬剤師、臨床工学技師が隊員となるチームがあります。

 

DMAT隊員の思いと願い

災害は絶対に起きて欲しくはありません。誰でもそれは願っています。私たちDMATの隊員も同じです。

 

しかし未然の対策が重要なこととなります。それがDMATの存在意義でもあります。常に大災害を念頭に置いての日常業務、自己学習、訓練の参加は欠かせません。強靭な肉体と精神力も持ち合わせなければなりません。今私の手元に厚生労働省から発行されたDMAT隊員登録証があります。裏書に色々な注意事項が記載されています。その一つにすぐ目が奪われた内容がありました。

 

それは「DMAT活動の意思が消失した場合には返却すること」と記載されてありました。この内容だけでもDMATの活動は過酷なものと容易に想像できると思います。そして年間に数回訓練や勉強会に参加しています。もちろん地域の災害医療対策にも関わっています。

 

その一環として市民災害教室を開催しています。不定期ですが災害についての講義やトリアージの実習を市民の皆さんにお伝えしています。皆さん積極的で熱心でとても頼もしい限りです。担当はもちろん私たちDMATの隊員です。DMATがこの病院にあるという啓蒙活動にもなりますからね。

 

繰り返しになってしまいますが災害は起こらないことに越したことはありません。もし起きてしまったらどうするか?災害医療支援は少しでも早く医療の手が介入できればその手を届けることができれば救うことのできる命を一人でも多く救いたい助けたいという強靭な精神が根底にあります。

 

そのために厳しい訓練や難しい講習を受けてテストに合格して晴れてなることができたDMATの隊員です。その気持ちや心をいつも持ち合わせていきたいと思っています。自分もいつ被災者になるかわかりません。

 

そんな被災者の気持ちに寄り添った活動が欲をいえばできたら理想的だと思います。そして残念なことに大規模災害が発災してもし出場することがあるならばそれに応じることができるようなスキルと知識を維持し高める努力をしていきたいと思っています。すべては救命のために被災された方々のためにですから。

 

DMAT看護師に特化したブログDMAT看護師のヨッシーのブログもオープンしましたのでご覧になってくださいね。

このエントリーをはてなブックマークに追加  

ER看護師に転職するなら


 
TOP 業務解説 ER勤務体験談 ER看護師になるためには ER看護師の給料